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いつもの通学路の踏み切りを渡り、少し早い朝の学校につくと、グラウンドから声が聞こえる。
リレー選手の朝練だった。
遠目でもすぐわかる、飛び切り脚の速いマンキー上木、スポーツ刈りで甘いマスクのの勝見君、目元涼しく色白の駿足関本さん、目のぱっちりした黒崎さん、等だ。
(私の中ではザ・スポーツエリート集団だ。顔つきも鋭いし…)
体操着に裸足。
裸足の方が速く走れる、と関本さんが主張していた。
コーナーの遠心力に負けるから駄目だと上木君。なんか、他にも揉めていたようだった。
走る順番とか、バトン渡すタイミングが合わないとか、問題は山積みだった。
『何度言ってもタイミング違うじゃないか』怒ってる。
だが、先生や、いつもなら間に入って取り持つ高島君や塩谷君がいないから、嫌なムードになっていた。
まぁまぁ、ここは一つ、とマミヤンが近付こうとすると
マンキ-が関本さんをバシッて殴り、関本さんが泣いていた。
え~………!?
マミヤンはそこを後ずさりして、そっと離れた。
ナニアレ…
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