第三章「再会」

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すると後ろから 「お巡りさん。買ってきましたよ。」   と女性の声がした。 それはどこかで聞いたことのあるような懐かしい声だった。   俺がゆっくり後ろを見るとそこには一人の女性が立っていた。   よく見るとその女性は俺が探しているあの人の情報に何もかも当てはまった。   「やっと見つけた…」   俺はうれしい気持ちでいっぱいだった。   しかし俺が、 「かあさ…」   といいかけた途端に女性は買い物袋をお巡りさんに渡してなにも言わずに走って行ってしまった。   俺は追いかけようと思ったけど体が思うように動かなかった。   「かあさん…やっと会えたのに…」
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