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「簡単な事さ…俺と契約すればいいだけだ…。」
とガラは言った。
「契約?なんだそれは?」
僕が聞くとガラは詳しく話だした。
「俺等は死神とかじゃないから、勝手に人間の命を奪ったりはできない…。だが、たった一度だけ人間の世界に落とせる物がある…。それが、いわゆる契約の証しになるものさ…。これはかなりレアなものでな…。まぁ、それにお前の血をつければいい…。たった、それだけだ…。」
「じゃあ、その後今の僕の体はどうなる?」
僕はひとつ頭をよぎった質問を投げ掛けた。
「体…?さぁな、ただの脱け殻になっちまうだろうな。」
ガラはそう言うと同時にドサッと何かが僕の前に落ちてきた…。
「それに指に血をつけておせばいい…痛み苦しみは何もない…」
僕は何の迷いもなくカッターで親指を少し切った…。
「まずは飛び方から教えてやるよ」
ガラはそう言うと、僕は笑みを浮かべ頷いた。
契約書だと言うこの分厚い本には訳の解らない記号の様な文字が書かれている。
「おせば直ぐにその体から抜けられる…解りやすくいえば魂が抜ける感じだ。」
ガラの言うまま僕は血を押し付けた…………。
「……………………」
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