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ファラはどうやらこの話を聞いてベリアルを思い出したようだ。
そして気付いた。
ベリアルが破滅の邪神に使えている事をエルは知らない。
もし知っていたらエルはこんなにも兄を慕わない。
楽しそうに思い出を話すエルを我らは真っ直ぐ見ることが出来なかった。
兄が破滅の邪神に加担していると知ったらエルは落ち込むだろう。
「まぁそんなとこだね。
んでなんで兄ちゃんを知ってんだ?
ファラはまだ小さくて覚えてなかったんだろ?」
「それは‥‥」
ファラが何か言おうとした時屋上の扉が音をたてて開いた。
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