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「‥‥道を教えてもらったんだ」
「「‥‥へ?」」
我とファラが声の主に目線を向けた。
そこにはあれだけ大量に買ってきたパンをすでに食べ終えたシンがいた。
「クエストの途中道に迷ってな。近くにいた男に道を聞いた。その男がベリアルだった」
シンは真顔で言った。
「なんだ~。てっきり兄ちゃんが良からぬ事でもしてるのかと思っちゃった」
エルがそう言うと、シンは同じように真顔で、さも当たり前のように言った。
「エルの兄上がそんなことをするわけないだろう」
シンは嘘をついた。
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