2650人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺はエルに辛い思いをさせたくはない。
だからといって嘘をつくのに抵抗がないわけではない」
シンは空を見上げた。
我はその動作にあることを読み取った。
「‥‥シン、お前ベリアルに会うつもりだな」
シンは我を横見すると微笑して言った。
「エルが知る前にカタをつける。
‥‥俺はどうもベリアルの言動がアイツとダブるんだ」
アイツ‥‥すなわち破滅の邪神のことだろう。
「ただの思い過ごしかも知れないが、ベリアルはアイツに操られている可能性がある。
‥‥調べてみる価値はあると思う」
シンはそういうと屋上の扉へ向かった。
ファラは少し笑顔になり、シンの後に続いた。
最初のコメントを投稿しよう!