隠し事

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「俺はエルに辛い思いをさせたくはない。 だからといって嘘をつくのに抵抗がないわけではない」 シンは空を見上げた。 我はその動作にあることを読み取った。 「‥‥シン、お前ベリアルに会うつもりだな」 シンは我を横見すると微笑して言った。 「エルが知る前にカタをつける。 ‥‥俺はどうもベリアルの言動がアイツとダブるんだ」 アイツ‥‥すなわち破滅の邪神のことだろう。 「ただの思い過ごしかも知れないが、ベリアルはアイツに操られている可能性がある。 ‥‥調べてみる価値はあると思う」 シンはそういうと屋上の扉へ向かった。 ファラは少し笑顔になり、シンの後に続いた。
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