隠し事

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やはり、我らだけでは結論は出なかった。 そこで放課後、フラムを呼び出して聞いてみることにした。 だが、フラムは昼休み以降の授業は出ず、遂に放課後まで姿を見せなかった。 「‥‥どうする?」 シンは我らに意見を求めた。 「ん~‥‥ノエル校長に聞いてみてはどうでしょうか?校長先生ならフラム君の居場所を知ってると思いますし」 他に案もなかったのでファラの言った意見を採用し、また校長室へと向かった。 校長室の扉を叩くと、また先ほどのようにノエルが迎え入れてくれた。 だが、先ほどとは違う様子の我らに、ノエルは敏感に察知し、言葉を待った。
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