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「‥‥フラムには己を律するための修行をさせておる」
「修行って‥‥なら別に隠すことないじゃないですか」
ファラは安心したようにため息をついた。
だがシンは厳しい表情だった。
「‥‥それは本当に修行か?」
ノエルはシンを真っ直ぐ見据えていた。
「フラムが‥‥あやつが望んだことじゃ」
ノエルはシンから目を反らした。
そのあと、問いつめられたノエルは話し始めた。
フラムは極限まで自分を追い詰め、己に眠る獣を呼び覚まし、自我を保つ訓練をしていた。
だがそれは並大抵の訓練ではないのだ。
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