2650人が本棚に入れています
本棚に追加
「幼少時、体が弱かったせいで魔力は人並み以下じゃった。
だがジェイドはそれを克服する研究を始めた」
「魔力増幅装置のようなものか?」
シンが問いかけるとノエルは首を振った。
「そんな柔なものではない。
ジェイドが研究しておったのは人の奥に眠る魔力の解放についてじゃ。
ジェイドの研究は長き時を重ねて完成した。
‥‥ジェイドは実験台として実の息子を使った」
話しが読めた。
つまり、ジェイドの実験によってフラムは己に眠る魔力を呼び覚まさせられたのだ。
「‥‥研究の完成を確認したジェイドは自分の魔力を解放し、その力をある者に委ねた。
‥‥破滅の邪神にな」
我らに衝撃が走った。
最初のコメントを投稿しよう!