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1,-始まりの紡ぎ-
††
「……で、コレが雪国レラージュ付近の
フルカス雪山を根城にする
イエッツィの能力と特徴だな。
しめて125ティフだ」
「少しばかり高値じゃないか?」
金出すのを渋る青年の言葉に
「んじゃあ この話はナシって事で」
集まった情報を
纏めた紙の束を青年の前から
引ったくるように掴む
「いいさ。他の情報屋から
買うから…」
と言った青年にオレはギョッとして
「え゙!?マジかよ!!」
素っ頓狂な声を上げてしまう。
おいおい。
コレじゃ商売になんねぇって!
周りから見ても
慌ててるようにしか見えないオレに
青年はクスリと可笑しそうに笑い
「じゃあさ、こうしない?
その情報買う代わりに
ローフルの[舞い]、見せてくれよ。
それなら喜んで金を出そう。」
笑って言う青年に
「…え!?そんなんでいいのか?」
思わず目を見張り聞き返す。
「悪くない話だろう?」
くすくす笑い尋ねてくる
勿論オレにとっては
願ってもない話だった。
「そんなんで良いんだったら
幾らでもやってやるよ!
待ってな。小道具持ってくる!!」
青年に笑いかけ
店の奥へ走ってく。
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