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「――ったく、暑いな~」
最初っからこう呟いているのはこの俺、秋道雄二-アキミチユウジ-だ。
早速で悪いが、今俺が住んでいる町、新海町-シンカイチョウ-はまだ6月なのにクソ暑いという地獄を迎えている。
本当なら今ごろクーラーのガンガン効いた部屋で寝てる筈なんだけどなぁ。
「ほら雄ちゃん~!何ボーッとしてんの?」
「ん?あぁ。何だっけ麻衣?」
今俺に話しかけたのは浅倉麻衣-アサクラマイ-……まぁ俺の幼馴染みだ。
「雄ちゃん!早く来ないと置いていっちゃうよ~」
「おい、ちょっと待てって……!」
そう言って俺は走り出す。
……さて、今何で俺たちはこの炎天下の中走ってるかを説明するとするか。
しかも、ここからさらに大変な毎日が始まったんだよなぁ。
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