破天荒の始まり~夏って暑いよね~

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「雄ちゃん!来週遊園地行かない?」 それは一週間前、俺の部屋で麻衣と話している時から始まった。 俺と麻衣の二人は、小さい頃から家が隣通しで、家族ぐるみの付き合いをしている。 小学校と中学校もずっと一緒で、高校に行くときにも麻衣は付いてきた。 別に俺は迷惑だとは思ってない、つーか嬉しい。 麻衣も俺には好意を持ってくれている…と思う。じゃなきゃ俺の部屋になんか来ないだろうしな。 「別にいいけどさ…とりあえず腕にしがみつくなよ。暑いって」 「え~、やーだよ~」 そう言って麻衣はさらに俺の腕にしがみついてくる。 正直言って暑い。クーラーはかかってはいるがとにかく暑い。 ホントに6月かよ…異常気象め消え失せろ! …と、そうだ。麻衣について説明しておくか。 麻衣は小さい頃からこの辺りのアイドル的な存在だ。 容姿端麗、中学校の頃から色んなやつによく告白されていたらしい。 ってかされてた。 だが何故か誰とも付き合ったことはないんだそうだ。
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