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「ちょ、ちょっと麻衣、落ち着けよ?」
「だって雄ちゃん~…あぁ、思い出したら恥ずかしいよ~」
自分の唇を両手で押さえながらそう言う麻衣。
これならもう大丈夫みたいだな。
「んじゃ、落ち着いたとこで、そろそろ帰るかぁ?」
「うん、そーだね~。もう遊園地も閉まっちゃうみたいだしね~」
たしかに周りを見てみると、徐々にだがアトラクションの照明が消え始めてる。
…そーいえば、今何時なんだろ?
そう思って俺は携帯を開いて時計を見てみる。
そして液晶に写し出されていた時間は…
「なぁ!?もう十一時かよ?」
「え、別に大丈夫じゃない~?」
「んなわけねーだろ!?今から駅まで行くまでに終電来たらどーすんだよ?」
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