第二章

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空知の男嫌いは知ってる。だけど何故彼女はそんなにも男嫌いなのだろうか。そこに倉田が関係してるんじゃないだろうか。 「中沢、イイもんやるよ」 「はっ?あ、あぁ、何?」 にひひと笑って蓬が出したのは、遊園地のペアチケット。 「これで倉田と一気に距離を縮めるのだ!」 倉田と。遊園地。二人きり。 想像しただけで倒れちまいそうだ。悪いが俺はデートなんて小洒落たもん一回もした事がない。 「ついて来て下さい。」 「土下座かよ」 土下座プラスパフェ一個で交渉は成立した。 「誘うのはお前がやれよ」 「わーってるよ」 「じゃあ、健闘を祈る」 遊園地大作戦、開始だ。
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