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俺は倉田の絵のファンになり、美術部に顔を出すようになった。
「今度はひまわり?」
「夏だからね」
そういうモノなんだろうか…
「中沢君も描けばいいのに」
「いや、マジ下手くそだから無理!」
こんなうまい奴に俺の絵は見せられん。
「ふーん。まぁ無理にとは言わないけど」
話しながら着々と絵を描く準備を整える。
「………」
(すげぇ集中力…)
倉田は絵を描き始めるともの凄い集中力を発揮する。音や空気すら彼女に干渉出来ない。俺はただただ倉田が絵を描く工程を見てる。
(不思議とつまらなくないんだよなー…)
段々と絵が出来上がって行くのを見るのは楽しかった。それが倉田の絵というのなら尚更だ。
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