素敵なもの

雲

素敵なもの・・・それは雲。

空は雲が居るから寂しくないのだろうか？
雲を見たことがない人はいるのだろうか？
雲と鳥はどちらが自由なのだろうか？

僕は答えを求めている。
雲は答えを求めない。

疑問を問いかけられても、雲は形を変えるだけ。
何も言わずにただ、浮かんでいる。
意地が悪い。

そんなことはどうでもいいのかなぁ？

眺めていただけなのに僕は疑問を忘れた。
いや、時さえも。
そして僕は惹かれた。
そのどこまでもひたすらな「白」に。
知らないから白いのか、知っているからこそ白いのか・・・。
そしてまた忘れた。

そんなことはどうでもいい。

世界を聞き、世界を見、世界を揺蕩(たゆた)う。
雲は今日もさらさら流れてく。