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ひだまり
いつもの窓際の席
薄いきいろの光が僕をつつむ
風はあおい葉をゆらし
僕のほおをそっとなでる
遠くから聞こえる
みんなの話声
あの人の笑い声
時がゆっくりと流れるような
そんな暖かな空間
すごく小さな幸せ
いつもと少し違う窓際
光達はどこか寂しげで
冷たい風は木の葉をゆらし
僕の背中をおす
別れを惜しむ
みんなの声
あの人の涙
時が以上に早く進むような
そんな寂しげな空間
膨れる別れの悲しみ
でも確かにある
僕からこぼれ落ちたもの
それは確かにあたたかく
あのいつものひだまりは
僕のなかにいつまでもあるだろう
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