事務所🐤

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まずは 苺と一緒に家を出なきゃいけないから 愛車スカイラインに乗る。 家の片付けなんて一度もしたことないくせに 車だけはいつもピッカピカだった。 苺とお父さんは もちろん会話も無いから 組合に着くまで終始無言。 沈黙沈黙沈黙沈黙。 地下にある事務所に着くと 入口にあるソファーに座るよう指示されて そのまま父の帰りを待った。 最初は 仕事関係の場所みたいだし 何か仕事の用事があるんだろうなって子供ながらに思ってたけど 回が重なる度に 1時間 2時間 3時間 て 待たされる時間はどんどん増えていった。 帰って来た父の手には 大量の趣味のCDや本。 悔しかった。 苺は娘なのに 本やCDに負けてる気がした。  
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