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猫と食事
そんなこんなで、無事ご飯にたどり着けた。
猫御一行。
もといディーノとジル。
マフィアのボスの食卓だ。
豪華じゃない筈がない。
朝からフルコースだ。
でも猫のご飯は粗末だ。
白いご飯に鰹節に醤油。
所謂、猫まんまと言われるもの。
粗末とは言え、白米は日本の絶品コ●ヒカリをふっくら炊きあげており、鰹節にいたっては最高級品を使用。庶民の家とは別格だ。
ぁ、なんか書いてて悲しくなってきた…あは…あはは…
『いっただきまぁすw』
そうこうしている間に、猫は席に着いたようだ。猫のいただきますの合図を聞いて、皆それぞれ食べ始める。
ぱくぱくと猫まんまを食べていくジルにディーノは、
「ほんっと、ジルはそれが好きだよなぁ~」
笑顔で話しかける。
『んっ。だって、あっさりしてて美味しいしぃ♪簡単だしぃ♪』
幸せそうな笑みを浮かべながら答える。
「お、そうだ。食後はミルクだったなっ!取ってきてやるよ。」
ディーノは一つパンをくわえると立ち上がる。
『むっ。でぃーの、行儀がわるいぞぅ~』
それを注意する猫。
「ははっ☆まぁまぁ気にするなって!なんだぁ?それともミルクいらねぇのかぁ?」
受け流す主人。
『うぅ。いるけどぉ…』
ミルクの誘惑に折れる猫。
「んじゃ!つべこべ言わずに飯食って待っとけっ!」
どうやら、ディーノは猫と喋っているうちにパンを食べ終えたようだった。
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