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猫と洗顔
ディーノにおんぶされ、上機嫌なジグ。
ジグは未だにパジャマ姿だ。
オマケに寝癖は素晴らしく、
幼い顔(童顔なだけ)にはかすかにヨダレの後が…υ
『でぃーの!そこ右ぃ~』
おぶさりながらディーノに指示を出すジグ。
「おいおいυジグ。そっちじゃないだろ?」
困り顔なディーノに対しジグは
『でぃーの!ボクにこんな姿でご飯食べろって言うの?もし、このままで行ったらボク、笑い者だよ…』
ディーノはその言葉に、なるほど…と頷くと素直に右に曲がる。
そこはかなり豪華な洗面所。
どこもかしこもキラキラピカピカ凡人にはとても手が出せそうにない。
そうこうしている間に、顔を洗い始める猫。猫と言っても、本当の猫ではないので水は苦手ではありません。
『…ん~。
…しょっと……
ふぅ…すきりしたぁ~』
その間に、飼い主であるディーノは猫の髪を綺麗に整えてやる。
「うっし!んじゃ、今度こそ飯だなっ♪」
張り切るディーノに張り付く猫。
ズリズリズリ……
引きずられる猫。
引きずる飼い主。
どちらもなぜかとても
楽しそうだ。
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