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「…あぁ、英輝か。一緒のクラスになるのは小4以来やな。」
「何や、元気ないなぁ~。40代のサラリーマンかお前は!そんなんじゃ女子にモテへんで!!」
「お前こそ、そんな初っぱなからうるさすぎると嫌がられるで。」
「うるさいとは何や!俺の場合は明るい奴ってのを指すんや!いいか紀之!俺は中学では絶対彼女作るって決めたんや!小学校以上に明るく振る舞わないとあかんのや!」
「必死やなぁ、てかお前声でかい。みんなにモロ聞こえてるで。」
「関係あらへん!今から女子に話しかける!俺はこれから甘い甘ぁ~いスクールライフを過ごすんやぁ~!!」
英輝はそう言うと、女子の方へと走っていった。
「……あいつアホやろ………。」
「お~い、お前ら今から入学式やから廊下に出席番号順に並べぇ~!!」
D組の担任である溝本(ミゾモト)が教室の窓越しにクラスのみんなに呼びかけた。
みんなは慣れない様子で出席番号順に列を作っていった。
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