憧れの部活

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「ハァ、ハァ、ハァ……もうすぐや…!」 時は1月下旬。 辺り一面は北海道の大自然を思わせるぐらい草原が広がっており、所々一軒家が見える。 そしてピュウピュウと冷たい風が容赦なく襲ってくる中、1人の少年は息を切らしながらコンクリートで作られた細い上り坂を懸命に走っていた。 「あんなに頑張ったんやからな!」 少年の右手には1528番と書かれた紙が握られていた。 今日は少年が受けた学校の中学入試の合格発表日である。
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