憧れの部活

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テニスの試合を見るのは初めてだった。 スパァァン……スパァァン……スパァァン……… 紀之は黙って見続けた。 テレビに映っているプレイヤー二人はラリーがものすごく続いていて、返すのが難しそうなボールでも、くらいついて相手のコートに返している。 「すごいっ、多分すごく上手い!」 紀之は無意識にそう言った。プロの試合だから当たり前なのだが…… その時、ボールがフワッとプレイヤーの頭上に高々と上がった。もちろんそんなチャンスボールを見逃す訳もなく、サッと構え…… バゴオォォォン!! スマッシュが見事に決まった。
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