憧れの部活

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「スゲェ………」 その一言しか出なかった。そして同時に、胸が熱くなった。 (オレもこんなカッコいいボールを打ってみたい…) ふと、そんな考えが頭をよぎった。 明日、テストがあるにも関わらず今の紀之にはテニスのことしか考えられなかった。 数日後、紀之は決意した。「テニスをやろう」と…… そして上手くなるためには、けっこう強い学校が良いだろうと考え、テニスが強い所を受験することに決めた。 最初のうち、両親は不安で軽く反対していたが、「何か一つのことを熱心に何年間もやり続けるのは良いことだ」などの理由で、許可を通した。 それから、紀之は必死に勉強し、成績も受験に通用できるぐらい右肩上がりになっていった。
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