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鞘から銀色煌めく刀を引き抜く華里奈。
切っ先を垂直に、守の頭部より僅か3ミリの位置へ
「え……ちょ……でぇえぇぇぇぇッ!?!?」
振り下ろした。
髪が数本……舞い散る。
「訓練サボってどこで油を売っていた……?いい度胸だな。今日は徹夜で私の刀をその身で研いでもらうとしようか。例え皮が剥がれ肉が削げ落ち臓物が引きずり出されようと全て研ぎ終わるまで永久の眠りにはつけないものと思え……ッ!!」
……こっ……殺される…………っ!
「いや違うんだよ華里奈ホントに!古賀さんに唆されたんだって!!それで無理矢理キャバクラなんかに……!」
あんなエロジジイのために天寿をここで終わらせてたまるかという切なる願いの元、全てをぶちまけた。
すると信用だけはしてくれたらしい。
華里奈は舌打ちを零しつつ刀を引き戻し、鞘へ納めた。
「……万年発情エロ男(古賀)と言えば守、中島。聞いたぞ。私が奴を嫌う理由を探っているらしいな」
「え……」
バレてる……?
「な……なんで知ってんのー?俺らは何も言ってないよねー?」
と、翔。
この件については古賀の話を出したらいきなりキレられたため、華里奈には内密にしていた筈……!
そして、華里奈の返答は、
「花村が聞いて回っていたらしくてな。すぐに尻尾を掴んで吐かせてやった。少し拷問したら洗いざらい吐いてたぞ」
……拷……問……?
「……何したんだ?」
「4時間耐久くすぐり地獄」
鬼畜……!!!
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