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果心居士の死後も魔物の力を使う刺客や魔物は現われた。果心居士に魔物を植え付けられた町民はまだいたようだ…
幻太郎は小春の提案で黒い影を持つ町民にバクヤの絵を配り、それを夢枕にすると悪い夢にうなされなくなる事を伝えた。
最初は半信半疑だった町民も悪夢に現われ悪夢を食べるバクヤの夢を見て、その存在を信じるようになった。
そして黒い影を持つ町民は次々とその呪縛から解放されていった…
これが夢を食べる魔物・獏の伝説となった。
幻太郎はその後も都の見回りを続け、都の平和を陰ながら支え続けた。
道場は
《夢幻一刀流》
と名を改め、他人を思いやり、助け合うことを教えながら門下生を増やしていった。
それから数年後、幻太郎と小春は結ばれ、バクヤは二人を見守るように一緒に暮らしていった…
彼らの活躍により江戸には平和が訪れた。
この件の元凶でもある魔剣ブラッディローズはその後、見た者はいなかった…
そして幻太郎のこれらの活躍劇も平和になるにつれて徐々に忘れ去られていった…
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