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そんなおとぎ話に影響されたのか、重和は成長するにつれ、人の背後に黒い影が見えてくるようになってきた。
特に夢切丸を手にしてからは、よりハッキリと魔物のようなモノが見えるようになった。重和はこれはみんなに見えているものだろうと思っていたが、元気の無い人や落ち込んでいる人に多く影が見られた事から、重和はその影が何か悩みを持った人間に現われているんじゃないかと思った。
しかし自分には何が出来るのだろうか…?
いや、何か出来るハズだ!
そう思い重和はそのような影を持つ者に明るく接してみたり、悩みがある人の悩みを聞いてみたりして少しでも力になればと多くの人に接してきた。
すると、あまり笑顔の無かった影を持つ人達にはいつしか笑顔が見られるようになって影は小さくなるか薄くなったりした。しかし完全に影は消えなかった…
重和は昔から困ってる人放っておけないタチだから、ずっと人助け続けてきたようなものだが…
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