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執事が何やら城の中のものと連絡をとっている。
それにしても前に一度、来たがゆっくりと見る暇もなく、あまり見ていなかったが凄いな。
ここ、本当に日本ですか?と誰もが聞きたくなるくらい雄大な庭と城がそびえ立っている。
宝箱の匂いが分かるならあちこちから匂いがしそうだな。
実際、そんな臭い分からないんだが。
執事の連絡が終わったのかさっきまで固く閉ざされていた扉が開いた。
さぁ、何が出てくる?
あらゆる呪文を扱う神官か?
それともこん棒を振り回す一つ目の化け物か?
いきなり、悪の根源、魔王の登場か?
俺はこの扉の先のものに対し、警戒していたからか中々前に足を踏み入れられない。
すると、後ろから背中を思いっきり蹴られた。
「さっさと入りなさいよ」
ここまで静かだったせいですっかり忘れてたぜ。コイツの事を。
何で今まで静かだったか知らんがどうでもいい。
勇者の背中を蹴る仲間なんて聞いたことねぇぞと思いながらも仕方なく中に入っていった。
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