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双子とは分からんな。片方は自殺未遂の馬鹿力女にもう片方は、鳥のような澄んだ綺麗な声で優しく喋りかけるお姫さまときたもんだ。
同じ家で育ったとは思えないな。
こんなに広い家だから育て方が変わったのか?
それともこの愛らしい顔の裏には生き別れた姉妹という悲しい悲しい過去があるのか?
俺が頭を抱えているとお姫さまが俺に喋りかけてきた。
「桜さんでしたっけ?妹が大変迷惑をかけたと聞いておりますが??」
申し訳ないですとそんな顔をして言った。
「そっ…そんな事ないですよ。迷惑だなんて」
「そうですか?それなら良かったです」
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