859人が本棚に入れています
本棚に追加
「オイ!そこにいるアフロ!」
と、男は声を震わせながら、傘でハゲの教頭を指す。
「………あ…はい、なんでしょう?」
状況をまったく把握していない教頭は我にかえったように言った。
「校長と話がしたい!校長を出せ!…いや、待て!先に保健室の先生だ!!!」
男は命令口調で教頭に言った。
状況を理解していないため、男の言う通りに教頭は保健室の先生を呼んだ。
「オイ!待て!なんで保健室の先生が女なんだ!」
男は頬を赤らめ、恥じらい気味に言う。
「ちょっと、君!この学校に何の用だ!」
体育教師が、手当てをしてもらっている男にやっと注意した。
「貴様に用はない!!!」
と、鼻血を出しながら男は怒鳴った。
「教頭先生、警察呼びましょうか?」
1人の教師が教頭に聞いた。
「そうですね…。」
教頭がその教師に指示を出そうとした時、校長が職員室にやってきた。
「なんだ、この騒ぎは?」
校長の低い声が職員室に響いた。
「うおっ!デカッ!なんで校長がこんなにデカイんだ!軽く2メートルはあるじゃねぇか!それに、校長がアフロだ!(ボーン)」
校長を見上げながら、男は1人で騒いでいた。
最初のコメントを投稿しよう!