第1話

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                    「1‐Aか…。まずはここから行ってみるか。」 傘遣いは教室のドアをおもいっきり蹴り倒した。   「アクターはどこだぁッ!!!」 傘遣いは叫んだ。   「なんですか!あなたは!?」 教師が怒鳴りつける。   「何ぃ!?また女だと!?この学校はどうなっているんだ!」 傘遣いは頬を赤らめた。   「何をわけの分からないことを!あなた!ここの生徒ではないですね!?教室から出ていきなさい!」 その教師は傘遣いの腕をつかんで、教室から出そうとした。   「おい、やめてくれぇ~。ゴメンなさい~~。」 傘遣いは半泣きだ。   すると、そこに1人の男子生徒がやってきた。 「先生!この人、俺の兄ちゃんなんです!すみません!」   「え、そうなの?」 教師は怒ることをやめた。   「ほら、兄ちゃん!こっち来て!」 男子生徒は傘遣いの腕をつかみ、そのまま逃げるように走り出した。  
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