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父様がやっと、話して下さった
弥太郎殿のは…甲賀と伊賀がいがみ合ってるのを歎いておられるとか…弥太郎殿とは考え方が同じなので…うまくやってけそうだ。
父様と母様、それに里の者の為…頑張るぞ!!
私は…母様に挨拶をして下がった。
雷蔵の待つ…裏山に向かった。
「朔夜…遅かったな!!
如月様の話なんだったんだ…?」
『…すまん。母様の話か婿の話だぁ…今度、甲賀の、金谷一族の弥太郎殿との婚儀がまとまった。』
「………婿をとるのか?」
『そうだ…伊賀と甲賀の為だ!!』
「そうか…そいつはめでたいなぁ~。」
『雷蔵…だろ…。』
朔夜が、婿をむかえるのか…。
もう…こんな風に、朔夜の側にはいられないんだな。
淋しいなぁ…幼い頃よりずっと一緒に居たのに…こんなに早く離れなくてはならないんだな。
どんな奴なんだろう?
『雷蔵…どうしたのだ?』
「ん…何でもない!!」
『…そうか。』
はぁ…今気付いた、自分の気持ちに…バカだなぁこんな時に気付かなくってもいいのに。
オレは、朔夜の事が…好きだ!!
幼い頃から、ずっと…朔夜と一緒に居すぎて気付かなかった。
朔夜には…幸せになってほしい
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