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俺の名前は日向周。
なんでもないただの高校生だ。
ある事を除けば………。
周「ふあぁ・・・眠・・・。」
起床したてでよほど眠そうな様子の周。
周「飯、飯っと。今日から夏休みかぁ・・・また・・・暇、なんだろうな・・・。」
そう、周は人は絶対に持っていない能力を持ち、そのせいで学校では他人からは蔑まれてきた。
周「まぁ・・・なれっこだしな。」
???「まぁたそんな事言って。本当は誰かに認めてもらいたいんでしょう?」
周「!?!?」
いったいどこから声がしたのか最初は理解できなかった。
しかし後ろを見ると・・・、
???「はぁ~い、私は八雲紫。あなたと似たような能力を持った「妖怪」よ。」
周「妖怪・・・・か。なるほどね。」
紫「あら、驚かないの?」
周「自分も人間らしくないし、そんな自分を毎日見てるからね、今頃出てきてもらってもぜんっぜん驚かないよ。」
紫「成る程ね~……。
ところで貴方、今の日常…変えてみたくない?」
周「はい?
変える……?」
紫「そう……変えるのよ。
違う世界に行ってね。」
周「大丈夫なんですか?」
紫「あなたが向こうでの永住を願うなら、こちらの世界での貴方に関する情報を皆の記憶から消してあげる。
あぁ、もちろん貴方の記憶はそのままよ?」
周「いいかも……知れませんね。」
紫「なら、決定ね♪
準備があるなら直ぐに支度なさいな。」
周「なら10分ほど部屋でくつろいでいて下さい。」
紫「ならお言葉に甘えて~♪」
紫は床に寝転がりながら肘を立てて周を眺めている。
周「あの…紫さん?」
紫「?
何かしら?」
周「そのような体制でいられると目のやりどころに困るのですが……。」
紫「クスッ……おませさんねぇ~♪」
そう言われても、紫は予想以上にスタイルがよく、普通の服を着ていても強調されそうな大きな胸が生地の薄い服を着ているせいでさらにその大きさがあらわになっている。
周「紫さん……服…変えません?」
紫「え~?なんで?」
周「あの…その…胸に目が行きすぎると言うか何と言うか……。」
紫「ふ~ん。
やっぱ周君も男の子なのね~。」
周「悪かったですね、どーせ僕は健康な青年ですよ。」
紫「拗ねない拗ねない~♪」
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