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入団4年目で三冠王となったロッテ時代の落合博満は、今も昔も信子夫人一筋。
球界にも知れ渡る“おしどり夫婦”だ。
とはいえ、試合で高まった“燃たぎる血”をおさめたくなるのも男の性。
『毎日焼き肉ばかりでは飽きてしまう。たまにはラーメンが食べたくなる』と、本拠地・川崎球場近くの“ルンルン風呂”にこっそり出かけていたとかいなかったとか。
2ホームラン4打点と大活躍でチームを勝利に導いたある日のこと。
試合後、家でスポーツニュースを見ていた。
ライトへの逆転ホームランの感触を思い出しながらの食事はこの上なく美味しい。
しかも“腕自慢”の信子夫人の手料理だ。
満腹でご満悦になると、信子夫人とその日のホームラン談義が始まった。
話しに花が咲き始めた頃、今はなき『トウナイト』が始まった。
突撃リポーター・山本晋也監督の横には見覚えある顔が…
そう、なじみのKちゃんだ。
笑顔の山本晋也監督が『最後に一言!』とKちゃんに振ると、手を振りながら『おちあいさーん、また来てね❤』…。
信子夫人の視線が突き刺さる。
すかさず山本晋也監督が『さすがは落合さん、夜も三冠王ですな』とコメントを発した。
翌日、落合博満は同僚にぼやいたといい。
『チャンネル回しそこねた…』
(完)
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