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身長169センチ…
プロ野球選手にしては小柄ながら、力強さあふれる投球でファンを魅力。
『小さな大投手』と呼ばれているヤクルトの石川雅規。
彼は身長に対してリーチが長く、両手を広げると180センチを越えるという。
その幅広さが生み出す7色の変化球は右打者の内角に食い込み、強打者を封じている。
彼はノックアウトされると、宿舎で野球ゲームソフト『実況パワフルプロ野球』を取り出し、自分を先発させて対戦相手を完封させているとか。
そんな努力(?)が実り、入団5年連続で2ケタ勝利を挙げるという、快挙を達成している。
学生に間違えられることもある童顔から、ヤクルトナインの間では“カツオ”と呼ばれているというが、そのあだ名も納得させられるエピソードがある。
それは彼が高校3年生の夏。
甲子園を目指して秋田県予選を戦っている、ある夜のこと。
彼は吉兆を目撃した。
それが前兆だったのか、彼が率いる秋田商は見事、サヨナラ勝ちで17年ぶりとなる甲子園出場を勝ち取った。
そして秋田商業は甲子園大会でも見事に勝ち、彼は勝利投手インタビューでこう語った。
『県大会中、合宿所のベランダでUFOを見たんですよ!』
石川雅規がこれほどの大投手になるとは、当時のインタビューアーも思わなかったことだろう。
(完)
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