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「人生かぁ。色々あったよなぁ~。」
白い天井を見つめ、俺は大きすぎる独り言を呟いた。
…短かった。
いや、長かった?
そんな人生も…今日で終わりなんだ。
俺は、15時に死んでしまうのだから。
あぁ……そういえば、タイスケに借りたままのゲームやCDがあったな。
他の奴にも、色々借りてたな。
どうでもいい事で、俺の頭の中はいっぱいになる。
ま、そんな細かいこと気にしなくて良いか。
という結論に致った俺は、改めて自分の勝手さを思い知った。
「ホントに自己中だと思い知った俺だけど、今日もいつも通り……自己中でいさせてください………」
いつも通り自己中な生活をして…
死ぬ間際にカスミさんに告白が出来れば…
それ以外、もう何もいらないです。
死にたくないけど……
死ぬ 事実を、本当の意味で受け入れられた気がする。
そんなことを考えていた俺は、いつの間にか眠ってしまっていた…………
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