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律子との話はまだ続きがあって。なんせへたれな俺は…律子の家やあいつのバイト先の前で待ち伏せしたり,手紙を送り付けたりしてしまったんだ。
そんなストーカーみたいな行為は当然律子を更に怒らせ…そもそも怒っていいのは俺のほうだと思うんだけど、それは惚れた弱味なんかな。
ある日、律子の“彼氏”に呼び出された。「律ちゃんにつきまとうのはやめてけれ!」
(こいつは律を“律ちゃん”って呼ぶのか)
彼氏は他にもなんだかんだ忠告していたみたいだけど、俺はボ~ッとそんなことを考えていた。
とにかく,あの17才の冬の出来事を…初めて女の子に恋をして,忘れることの辛さを消化するのには時間が必要だった。
(余談だけど、律子はその後高校を中退し,何年後かに彼氏と結婚したと風の便りに聞いた)
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