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まだ深い関係になる前、彼のバイトが終わる午前3時半頃に、バイト先で待ち合わせをして彼の車でファミレスにいった
今、こんなことに至った発端も、彼がある寒い日に私を、コーヒー飲みに行かない?と誘ったことだった
そんなことを何回か繰り返したある日のファミレスの帰りに、親の話になった
私の父は義父で、本当の父は借金まみれになり、私たちから離れた
私は義父をどうしても[お父さん]って呼べなかったから、パパって呼んでる
でも、親なんて鬱陶しいだけ
母さんもなんにもわかってなんていないのに、わかったように話すんだよね
それに、要は他人じゃん
おかしいよね
そしたら、彼はこう言った
俺はなにがあっても子供だけは裏切れないなぁ
だって、自分の血が流れているんだよ?
すごいと思うんだ
だから、他人じゃないんだよね
自分と同じ血が流れているんだから
私は妙に納得したけど、同時に彼は家族が大事なんだとわかった
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