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数分後…
シャインは、後ろに蝶の羽根のような4つの黄色い飾りがついた、黒いライブメタルを掘り出した。
中央(額にあたる部分)には緑のクリスタルが輝いている。
「助かった。ありがとな」
「あなたは?」
「俺は、ライブメタル・モデルD試作機だ」
「へぇー。私はシャイン。よろしく」
「ああ。ところでシャイン、お前には何故右腕がないんだ?しかも何故こんな所に?」
「それがね…」
シャインは、今までの経緯をモデルDに話した。
「なるほど…。
今分かっているのは、自分の名前と、自分がレプリロイドであること、そして自分には右腕がないことだけ、と…」
「うん」
「う~む………」
モデルDはしばらく考えた末に言った。
「とりあえず、当面のお前の右腕を探そう。廃棄されてる中に、イレギュラーの残骸もあるかもしれない。ないよりましだし、いくらイレギュラーのパーツでも暴走したりはしないだろう」
「分かった。じゃあ、探してくるね」
「待てよ」
また歩き出そうとしたシャインを、モデルDが止めた。
「バランスの取りにくいお前に、スクラップの上を歩き回るのはつらいだろ。俺が探してきてやるから、お前は待ってろ」
「…じゃあ、お願い」
「任せとけ」
そう言うと、モデルDはスクラップ置き場の方に飛んでいった。
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