最悪な目覚め

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崩れやすいスクラップの山を、シャインは慎重に下っていった。 何しろ、右腕がないため、転びかけても手でバランスをとることもとっさにかばうこともできない。その上、地面ならともかく、ここはスクラップの上。どこに何が埋まっているか分かったものではないので、転んでしまったら、顔に深刻なダメージをうけるのは必至なのだ。 レプリロイドとはいえ女の子なので、それは避けるべき事態である。 それにしても、とシャインは思う。 (自分がこの格好でなかったら、それこそ転びまくってたはず。この格好をしてくれてた自分に感謝感謝。ただ、いつ着たのかは分からないけど…) 今のシャインの格好は、紺色のボディスーツにベージュのハーフパンツ、そしてオレンジのベストである。 そしてなんとか下りきり、外を目指そうと思ったそのとき、 「……………………れ~……」
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