第一話◆死神◆

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少年はニッコリ笑うと走っていった。 「何なの!? あの子どうすんの!?」 『あんたが片付けなさいよ。』 先輩… 死神は先輩の死神にぺこりとお辞儀する。 『もう一度鎌で斬れば無くなるでしょ?』 はぁ…でもあたしが狩った訳じゃないし… 『良いのよ。』 ザシュ。 あーぁ…。 消えちゃった。 この世から姿さえ消された人間は無かった事にされてしまうのだ。 つまりこの少女はさっきの少年でさえ頭の中に残ってない。 『あんたも突っ立ってないで狩りにいきなさい。』 はぁーぃ…。
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