37人が本棚に入れています
本棚に追加
/170ページ
あの頃の私はまだ子供で、怖いものなんて何もなくて、このまま普通に進学して適当に就職してなんとなく恋愛をして結婚なんかするんだろうと甘い考えをしていた。
今思えば何て子供だったんだろうと思う。
私は山口かおり(ヤマグチカオリ)
某私立高校に通う高校3年生。勉強は得意ぢゃないし、運動も苦手↓どこにでもいるような普通の女の子。
そんな私があなたに出会ったのは12月。
まだ雪が降り積もる少し前だったよね?
『あ~なんかいいバイトないかなぁ』
そう呟きながら情報誌を教室でパラパラとめくる。
「コンパニオンとか時給いいらしいよ~♪」
そう言って私に話し掛けてきたのは
小林幸(コバヤシユキ)
同じクラスの友達。スタイル抜群で、声が高い(笑)
当時は何かとエロキャラだった(笑)
『コンパニオンかぁ。全額日払いはあついよね~♪』
「どっか一緒に登録しよーよ♪」
『じゃあ、とりあえずどっか受けてみるか~』
「良さげだったら教えて~」
私は情報誌の中にあった1つのコンパニオンの求人情報に目をつけ電話した。
これが、私の人生を大きく変えるなんて思いもせず。
そして、あなたに出逢う選択をしているなんて思ってもみなかった。
ねぇ、あなたはあの時、私に出逢えて幸せでしたか?
私は幸せだったよ。
最初のコメントを投稿しよう!