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『いいえ、違いますよ長老。魔女には会っていない。
神が我々を助けてくれたんだ。
そうじゃなければ、俺が神に成ったのかも知れないなぁ……。』
そう言ったや否や、ブレビン達は一斉にバクバクとウサギを食べ始めた。
わずかな時間であっという間にウサギ達を食べ尽くしたブレビン達に、再び変化が現れた。
魔女の想定しなかった突然変異が巨大亀に訪れたのだ。
ウサギの敏捷性が備わった異常に素早く異様に巨大な怪物達は、食べた物の長所を取り込めるようになった。
それからのガイアは、平和だった頃を懐かしむほどに荒れていった。
人間を含むあらゆる動物が巨大ブレビン(以降ボルボンドーラ)を恐れ、彼らの目の届かない土地へと逃げる生活を送るようになった。
ペキラホンヅ王国やゲルモニウス共和国も手を結び、全兵力をあげて討伐にかかったが亀達を止める事はできなかった。
元来陸生だったボルボンドーラ達は、魚やイルカなどを食べ、水中でも行動ができるようになった。
これでガイア(大陸)・エデムス(海)においてボルボンドーラが恐れる物は無くなった。
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