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ゲルモニウスから旅立ち帰る事のなかったイルカも、おそらく彼らの餌食となったのだろう。
唯一人、ガイアの平和を守るべく【王】と呼ばれるジアースだけが、全ての民の最後の希望であった。
彼の力を超える存在が有るとすれば、神にも等しい力を持っている者だけだろう。
幸いな事に、その後まもなくガイア大陸に冬が訪れた為、ボルボンドーラ達は冬眠をし始めた。
彼らがその巨体を土中に埋め眠りこけている間、人間の軍隊と動物の長がジアースの孤島の屋敷に集まり、再び始まるであろう虐殺に備えるのだった。
しかし、ジアースはボルボンドーラの本当の脅威を知らなかった。
秘薬【進化と退化】の影響を受けていた事を。
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