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ムーノはペキラホンヅの西の樹海を進み、魔女スルーメデの元へと向かった。
泉から現れた魔女は、驚くほど世界の事を知り、ムーノでも知っている事を知らなかった。
「つまり、監視役ジアースに死期が迫っているのだな?
しかし理解できないのは、彼ほどの者が消滅する理由だ………ムーノは何か知っているか?」
『私が思いますに、彼に裁かれる愚かな闇の手先が昨今増えすぎなのかと。
昔のガイアはここまで争いに歪んではいませんでした。』
「……闇とはいえ、それはガイアに均衡を保つ為に現れ、戦い消えてゆく存在のはず……。
私が眠っている間に、そこまでガイアは墜ちたというのか?」
『スルーメデ……何か私達ですら想像できない事が、世界に起こり始めているようです。
不穏な空気がプリチッピー川南域から感じられます……。』
「……そうか…。
愚かな人間と犬の争いが思わぬ事態を産み出したのか……。
ジアースはこの原因を知っているのか?」
『……?…原因?
……私にもわからないそれは、当然ジアースにもわからないかと……。』
しばらく考えた後、魔女スルーメデは監視役ムーノに助言をした。
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