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「まずムーノは吹雪の能力を使うのだ。
大抵の動物はその寒さで、行動を休めるだろう。」
『……つまり、不穏な存在を一時的に食い止めると?』
「その通りだ。
それに、ジアースと貴女もガイアの敵の正体を知らなければいけない…。」
『スルーメデは知っているのですか!!?』
「……ああ。……残念な事に、私の作り出した秘薬【進化と退化】がもたらした、悲運なイタズラだという事がわかった……。」
そう言うと、魔女は泉の中から小さく細長い瓶を取り出した。
「間に合うと良いのだが……。
この薬は、私の力を無効化するものだ。
ムーノとジアースが協力して怪物となったボルボンドーラに使うのだ。」
『失敗したら……!!?』
「失敗したら……その時は、ガイアはおろかエデムスに至るまで破滅が訪れるかもしれない。」
『…………。
…わかりました。私達ができる限りの力を尽くしましょう。
一刻も早くジアースにこの事を伝えなければ……。
吹雪を呼び冬を訪れさせた後、ジアースと相談します。』
魔女は悲しそうな目で監視役ムーノを見つめた。
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