ぼくの担当

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ぼくを 主に面倒見てくれるのは 超甘の父さんだ。 食事 水 シートなど殆ど父さんが やってくれる。 父さんは 母さんより時間に余裕のある仕事だから 致し方ない。 この父さんを なぜ超甘と言うのか…。 それは ぼくが一言 くぅ~ん って言えば なんでも 望みを叶えてくれるからだ。 おやつが欲しい時も すぐに出してくれる。 父さんが食べてる肉が欲しい時も すぐに分けてくれる。 それより何より この父さん、自分の子ども達と話すより ぼくと話すほうが とても優しくなる。 これに関しては 子ども達に 時折 指摘されているようだ。 「俺らと話す時は むっつりしているのに ダックに話しかける時は ニコニコしている。」 という具合いに。 ぼくは犬ながら 父さんを哀れに思ってしまう。
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