始まり

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神条の左腕は赤く腫れている。 よく見ると青く変色している部分も見られる。 「お前…またやられたのか?」 「…!」 「…可哀相に。何があった?」 「……。何もないよ。」 「何言ってんだ!こんな事されて何もないわけ…」 「もう終わったの!!!」 そう叫んで神条はその場に泣き崩れてしまった。 俺は神条を椅子に座らせ、泣き止むまで背中をさすった。 「…大丈夫か?」 「…うん…。」 「とにかく…もう近付くな。何があってもだ。」 「…ん。」 「もし何かあったらすぐ連絡しろ。わかったな。」 「うん…。ありがとう。」
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