月が微笑む限り

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月が微笑む限り

ひとりぼっちでいるのは嫌だと いつも泣いていた。   この広い世界に たったひとり 置き去りにされたような そんな気がして。     でも     涙で滲む瞳で見上げた夜空は とても綺麗で。   瞬く星々の中で 少しだけ欠けた月が ひときわ白く輝いていて。   その月が 静かに微笑んでくれているような そんな気がしたから。   もうひとりぼっちじゃないんだと そう思えたんだ。
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