5人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
「あ、そういう風に見えたなら僕が悪かったよ。
冗談のつもりやったんだけど…本当にごめんね。」
あーなんで初対面の人に謝ってんだろ
確かに勘違いされるような事言ったけど…
別にミニメ使ってまで謝る必要は無いよな。
ま、してしまったんだから仕方ないか。
返事を待ってみる。
「でも好きだもん。」
……
「え?」
まさかの展開…
……
「一目惚れ?
僕に?」
正直どう対応すればいいか、分からなかった。
とりあえず、好きだと言われて悪い気分はしないので
「ありがとう。」
みたいな事言ったかな。
その子は、どうやら本気になってしまったようだ。
今更だが、その子の事は「音」と呼ぶ事にする。
音はそれからも、猛烈にアタックしてきた。
好きだと、何度も言ってくれた。
嫌な気分にはならない。
とりあえず、そういう子をシカトしてほっとくのは…
さすがに男としてどうなのだろうと思った。
まだこの時、僕は自分が一番大切。
音が、僕の人生を大きく変えるとは知る由もなかった。
最初のコメントを投稿しよう!